日日 旅日和

2009.12.12

葉山の風と海の音(ここにあるということ)

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ごごごぶさたです、こんばんは。
日々、本の山におります山本です。
回文のようですがほんとです。

あっというまに今年も暮れますね。
街もクリスマス・デコレーション最盛期。
個人的には、ユニコーンの「雪が降る町」が
脳裏で鳴り始める時期です。


さて、遅ればせながら、先だって、鎌倉へ旅してきました。
職の変わり目に、ちょっと心に風を送ってやろうと。
その風は、神奈川県立近代美術館の鎌倉館から吹いていました。

内藤礼展
「すべて動物は、世界のうちにちょうど
水の中に水があるように存在している」

展示の内容は、省きます。
ただ、私は、その展示が生む世界のあまりのやさしさに、
泣き出すのをずっとこらえていました。
うれしくて仕方なかった。
自分にある感覚という感覚がすべてひらき、
その世界にむかって、果てなく広がっていくのです。

そして、はっきりと眼前に立ち上がってきたものは、
文明のない世界にもうあったであろう、
ただふかい、純粋な祈り。
果敢ないあまねく生命たちの、
すぐそこにある彼岸の風景。

内藤さんが日本で活動してくださっていることに、感謝します。



その後、逗子からバスに乗り、
一路、葉山の海ぎわへ向かいます。もうひとつの目的地へ。
そこから山へ分け入るように坂を登ったさきにあるのは、
自然に抱かれたすてきなブックサロン、saudade books。

代表である淺野卓夫さんは、編集者でもあり、
じつは次に勤める職場にご縁のある方なので、
お会いしてお話を伺っておきたかったのです。

場所も、その主も、すばらしかったです。
緑に包まれたウッドデッキに出ると
すぐ下の葉山の海がかがやき、
鳥がさえずり続けるその風景のなかで
読書や書き物ができるなんて、なんたる快楽!
日記用.jpg
saudade booksでは本も出版されており、
文化人類学や詩などの分野が気になる方、
とても刺激的な書物に会えると思うので、サイトへどうぞ。
頻繁にイベントもおこなっているそうで、お近くの方は是非。
石川直樹さんとのトークイベント、伺いたかったです。。。
http://sea.ap.teacup.com/saudadebooks/


もうひとつ、この旅で二日連続お邪魔してしまった場所について。
それは、根本きこさんのお店、coya。
カフェ兼ショップであるこのお店の完璧さに、嘆息するばかり。
売り物も什器もうつわも、すべてに物語があって、
すべてがあるべきところに配されている。
空気もにおいも人も味も、申し分ない。
その心地よい音楽のような空間に、すっかり居座ること二回。
ラムチャイで真昼から酔っぱらいました。ひとりで。
幸せな孤独。


そして。
この12月いっぱいで実店舗を閉店される、
旅粒発祥の地(!)であり、旅粒が多大なお世話をかけつつ
あたたかな交流をさせていただいている、東京恵比寿のお店
「atelier drop around」さんへ、
巡礼者のようにお邪魔しに行きました。
とはいってもだいぶ長居して、たくさんお話をして、
しまいに大きな東北メイドの古いかごを抱えるようにしながら、
お店をあとにしました。まったくメランコリーなし!
ありがとう。またいつか。そうご挨拶してきました。

drop aroundのおふたりの活動や、webサイトは
まだまだつづくので、ご安心下さいませ。


ではでは、長々のおつきあいありがとうございました。
忘年会シーズン、寒さと無理と深酒にはご用心。

ちなみにわたしは、クリスマスシーズンの街から遁走して、
こんどは青い森や岩の手などにいってきます!また後日。
日記用3.jpg
↑翌日に流鏑馬祭りがあった、葉山の海。歴史あり!


文:山本曜子
18:08 | Comment(0) | 旅日記
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