日日 旅日和

2009.08.12

陽光と霧のマーチ 

RIMG0058.JPG


こんにちは。
つい先日、札幌―帯広を日帰り旅してきました。
そのまえには、札幌―函館日帰りもしたし、、、
いやー、やればできるものなのだなと。


朝五時に起きて、六時出発、帯広市街に着いたのは十時半。
十勝千年の森に立ち寄っていたら遅くなりました。

ここの、森を千年育てて行くというコンセプトは、
帯広ならではの広大な敷地や、独自なアートの
アプローチが効いていて、とてもいいな、と感嘆。
人もそのコンセプトも、だんだんに育って行くのかなあ。
個人的に、オノヨーコの作品をいつか見に来ようと決心。
肌で感じられる雄大な自然に深呼吸して、
肺までおいしい空気を吸い込みました。


市街地では、目的としていた、知人の個展をゆっくり堪能。
街なかはお祭り、ホコ天をゆく人々の独自の活気が楽しい。
帯広はやはり北海道の中でも「自立した活気」と
「強固な郷土愛」が根っこにある、めずらしい街です。

ちなみに、偶然、もう北海道ではここだけという
路面店の甘栗屋さんへ立ち寄って、
軽口をとばしながら商いを続けるおじさんと談笑。
そばには、栗を炒るための昔ながらの石炭?の
マシンがごうごうと動いていました。

そのあと、これまた偶然なのですが、
「没後50周年 魯山人展」の巡回展が、
なんとちょうど帯広市立美術館にて開催中だったのです!!
「ぶたはげ」で美味豚丼をかっこみ、前のめりで美術館へ。

展は思った以上のスケールと詳細さで、
深遠かつ遠大なる魯山人の世界観を、
あますところなく伝えてくれました。
240点もの、魯山人の手による作品に、圧倒。
人間的には大変難しいひとでありながら、
豊潤さをたたえた、この稀有なハイカラさはどうでしょう。
師を持たず、ひたすら古き良きものを勉強し、自ら極める、
強靭な精神力が見え隠れしました。
個人的に一番のヒットは、茶室の看板。
文字のセンスが半端無いのです。
フォント、なんて言葉は通用しない、字体、その美。
手で彫ったなんて考えられない。
あちこちでため息をつきました。いい展でした。


そのあとは、勢いで然別湖へ。
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北海道で一番標高の高い場所にあり、
深くて透明度の高い、美しい湖です。
湖畔もほんのすこししかなくて、
二軒のホテルと、二軒の土産物屋のみ。
そのさきの湖畔ぐねぐねカーブをぬけたところにある、
秘湯といわれる山田温泉に行ってきました。
内湯ひとつだけ、シャワーもない鄙びた温泉ですが、
これがいいお湯でした。体の内側があったまります。
建物も、昭和の佇まいを色濃く残しています。

ちなみにこの然別湖、佐藤がこのあいだ行ってきた
ナイタイ高原のある、ナイタイ山の裏側にあるのです。


そして、然別湖から札幌までノンストップで、3時間半。


今回は、天気に右往左往させられた旅で、
天気もときとところにより大きく違っていて
トンネルを抜けるたびに歓声又は落胆、でした。

それもそのはず、天気予報の地区でいうと、
およそみっつぶんにあたる移動距離です。
峠では、雲の上に出ることもしばしば。
変化がたくさんで、楽しい旅路でした。


ここしばらくの遠出で、だんだん、むしろやっと、
北海道の地図が生きて自分の中に立ち上がってきました。
その広さ、その自然の雄大さにも改めて気づかされます。
自然は千年、人はそのほんとうにわずかしか生きられない。
車ってすごい、道路ってすごい、でもなにより自然ってすごい。

さて、つぎは満を持して道北を目指そうと思います。
北の果ての風景を見たい。

長々のおつきあいありがとうございます。




文:山本曜子
09:08 | Comment(0) | 旅日記
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