旅粒が、冊子という媒体である理由。
内容はもちろん、冊子そのものが愛おしくなるような存在でありたい。
ずっと取って置きたくなるような冊子にしたい。
そんな想いがあるから。
たくさんある本の中で、
ずっと持っていたくなる本ってどんな本ですか?
読みたい本、眺めたい本、色々あるけど、
やっぱり、装丁などの見た目が良い本、
気になる本を持っていたいと思うのです。
いくら内容が良くても、私の場合、
装丁が良くない本は本屋さんで手に取りません。
以前から内容を知っていて、
どうしても読みたい本や雑誌なら別ですが。
その中でも大事な要素になるのが、紙。
本棚やそのへんに置いてもさまになる本って、
デザインはもちろん、使っている紙が良いんじゃないかと思うのです。
そんなこと言ってる私ですが、
旅粒は、1号、2号、3号とも違う紙を使ってきました。
つやのない紙だったり、つやのある紙だったり、
カラーだったり、モノクロだったり。
これは、試行錯誤の繰り返し…というのもありますが、
少ない予算の中で、どうやってその時のベストなものを出すか?
と考えた結果の表れでもあるわけです。
予算はいくら使ってもOK!ならば、
高い値段の紙で良い感じのものはたくさんあるでしょう。
しかし…私たちはそんなに裕福ではないので(苦笑)、
いつもそこで悩みに悩むのです…。
6月に出す予定の4号は、今、制作真っ最中ですが
当然ながら、実は今回もその紙のことで、
印刷をお願いしている印刷屋さんとともに、頭を悩ませています。
1〜3号で学んだことを、自分達なりに最高の形で出したい!
その想いは毎号強くなっていっている気がします。
自分が手元に置きたくなる本!を目指して、
出来上がったデータを印刷屋さんに入稿する直前まで
悩み続けようと思います。
来月、お店で旅粒4号を見たら、
「ほほぅ、これが悩んだ末に出した結果か」
と思いながら、見てみてくださいね。
佐藤史恵

2009.05.08
紙
17:44
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